R4BY シン・ツチダ ハッピーヒル (研究醸造Data31) 720ml
アルコール度数:16度
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畑で作ったお米のシン・ツチダ
田んぼではなく、畑で育てたお米で造る日本酒なんて聞いたことがありますか?
お米は田んぼで作るもの。
誰しもがそう思っているだろうし、私ももちろん、水田ではなく畑でお米を作るなんて考えてもいませんでした。
『ハッピーヒル』はお米の名前です。
ハッピーヒルというのは俗称で、正式な品種名は福岡2号です。
自然農法の創始者である福岡正信氏がはじめて育成し品種登録した品種で、福=ハッピー 岡=ヒル ということらしいです。
日本では滅多にきくことがない陸稲ですが、世界的に見れば陸稲で稲作をしている地域が意外と多くあるようです。日本でも、歴史的には水稲より古く、現在では栃木県や茨城県でおもにモチ米の栽培が陸稲で行われているそうです。
原料米への考え方がかわる酒
ハッピーヒルのこの酒を味わうと、日本酒造りにつかう米への考え方が変わるかもしれません。
シン・ツチダの米違いシリーズとしてインディカ米に由来する中長粒米のプリンセスサリーでの酒造りも経験しました。
そして今回の陸稲ハッピーヒル。土田酒造の酒造りにおいては、全く問題なく旨い酒が造れることができたのです。
土田酒造だから、シン・ツチダだからできたと言っても良いかもしれません。
そのポイントは3つあると考えられます。
①低精米だから割れない
②強い麹で溶かす
③無添加の生酛
ハッピーヒルでのお酒造りを通して、日本酒の原料米はどんなお米でも良いという考え方が深まりました。
食用米、中長粒米、陸稲・・・。
多様な米を日本酒にすることで、日本酒の味わいも多様化しますし、地域性や蔵の個性も高く表現できるのではないかと思っています。
しっかり旨味のあるしっかりしたお酒です。
しっかり旨いのですが、後味は思いのほか軽く飲みやすくも感じます。
壌やプリンセスサリーでもそうでしたが、自然栽培米なので分析数値よりも軽い味わいに感じます。
常温〜お燗でぜひ味わってみてください。肉料理とぜひどうぞ!




